小さな幸せを大切に


by pureandstyle

音楽の力 野菜の力

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週末の出来事。(以下長文です)



週末に、長野に住む叔母の家にお見舞いに行って来ました。
親戚の中でも1、2を争う程元気な叔母だったのですが、昨年突然病に倒れました。先月短い余命宣告を受けて自宅療養をしているのですが、数週間前にお見舞いに行った父から叔母が最後に娘のピアノを聴きたいと言っていたと聞き、今週末に父と娘と三人でお見舞いに出掛けました。

昨年始めに東京で会った時の叔母は元気そのものでした。病が見つかった後も日常生活はほぼ変わらない状態が続いていたのですが、この一ヶ月余りで急に悪化してしまったのだそうです。殆ど物も食べられず、寝たきりになっていると聞き、あの元気だった叔母が...と信じられない気持ちで叔母の家へ向かいました。
私達(特に娘)の顔を見ると、叔母はとても喜んでくれました。到着したのは夜でしたが、夕食の前に先ずはピアノを、と娘は早速ピアノに向かいました。
その日弾いたのは、モーツァルトのKv.311第1楽章ときらきら星変奏曲です。ソナタは今練習している曲の1曲で、元気で軽やかなモーツァルトがいいのではと先生が選んで下さいました。当初はその1曲のつもりでしたが、金曜のピアノレッスンで先生が数年前に練習したきらきら星も弾いたらどうかとおっしゃって下さり、レッスン時間を大幅に延長して急遽レッスンして下さいました。
初めて聴いた娘のピアノを、叔母はとても喜びました。そして讃美歌集を取り出し、幾つかの讃美歌を弾いて欲しいと言いました。長く所属していた合唱団で歌った曲の数曲です。
娘が弾くと、叔母はそれに合わせて歌いました。その声は以前と変わらず高音が伸びやかで、とても病に伏しているとは思えない程でした。その時の叔母は本当に幸せそうでした。先月の最初まで、自分で車を運転して合唱団の練習に行っていたそうですが、先月の練習会が最後だと自分の中では覚悟していたようです。再びピアノの演奏に合わせて歌うことが出来たのがとても嬉しかったのだと思います。

夕食には、父が東京の寿司店で予約したお寿司と共に、野菜料理を何品か作りました。
叔母は好きなネタを幾つかつまんだ後、野菜が食べたかったのだと言って私が作った料理も沢山食べてくれました。叔母は野菜がとても好きな人で、自分でも多くの野菜を育てていました。それだけに、野菜をたっぷり使った料理がとりわけ嬉しかったのかも知れません。
翌朝もその次のお昼も、野菜料理や叔母のリクエストで作った林檎の甘煮を美味しい美味しいと食べてくれました。娘と奏でた音楽で、元気を少し取り戻せたことも食欲に繋がったのだと思います。

帰る前に、野菜料理を幾つか作って置いていきました。
小松菜と厚揚げの煮浸し、大根と下仁田葱の煮物、南瓜のサラダ……どれもシンプルで穏やかな味つけです。

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この日の長野は、東京と同じく記録的な暖かさでしたが、庭に雪が少し残っていました。
今冬初めて見る雪に大喜びで、ミニかまくらを作ったり池に雪を運んでスケートリンク(!)を夢中で作る娘の姿を、叔母は目を細めて眺めていました。

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東京へ戻る車の中で、様々な思いが胸に去来しました。
これから先何が自分に出来るのか、改めて考えていきたいと思います。
by pureandstyle | 2014-01-27 18:01 | Veg Cooking | Comments(0)