小さな幸せを大切に


by pureandstyle

必勝クッキーと本選の結果

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娘のピアノコンクールの本選がありました。(長文です)



予選に通ったのが1週間半前。それから娘の遅ればせながらの猛練習が始まりました。
ところが最初の数日はまたしても駄目。やると言っては逃げ、やると言っては逃げの繰り返し。もうこれでは本当に間に合いません。最後の5日間は私も仕事を中断して娘の練習に付き合い、親子での猛特訓となりました。
娘がピアノのレッスンに行っている間と早朝と深夜に仕事をし、日中は娘と共にピアノ部屋へ。3時間居ても1時間も練習出来ない娘なので、とにかく長時間娘の隣にいるしかありません。先生もこの数日間で一ヶ月分近くのレッスンをして下さり、何とか形に仕上げて本番を迎えました。

ところがそんな大事な日に限って、更に重大な事が重なってしまいました。
父が前日に入院し、当日に手術することになってしまったのです。元々8月に入院することは決まっていたのですが、よりによって同じ日になるとは。母は他界しているので、私か姉が付き添わなくてはならないのですが、姉も仕事をしており、その日に限って午後に大事な会議が入っていました。姉と相談し、ピアノの先生に娘を会場に連れて行って頂くことをお願いし、私は病院へ行って手術の途中まで付き添い、姉と交代してコンクール会場へ向かうという手筈になりました。
病院がとても遠い場所にあるので、コンクール開始の何時間も前から先生のお家へお願いしなくては間に合いません。駅で娘と別れ、娘は先生の家へバスで向かったのですが、丁度停車していたバスに乗り込もうと走り、バスに乗る直前に道で転倒。然も腕から!(涙)そのまま涙を浮かべて乗り込んだ娘に直ぐ電話をすると、左腕を擦りむいてしまったとのこと。先生に手当をお願いする電話をかけて私も電車に乗ったのですが、私が一緒に居られなかったばかりに本番直前に腕に怪我をさせてしまったことを思うと、娘への申し訳なさで涙が溢れて来ました。幸い大きな傷ではなく、演奏に支障はなかったのですが、大事な本番前に本当に申し訳ないことをしました。

そして本番。
この本選を通過すると、全国大会に出場することが出来ます。
本選は全国各地で行われるのですが、一会場につき通過出来るのは2~3人。娘が出場した会場はエントリー数が60人でしたので、20分の1の狭き門です。
いつも自信満々の娘も、それを聞いてさすがに怖気づいていましたが、全国大会出場者は、本人だけでなくその指導者もコンクールの冊子に名前が掲載されると知り、「お世話になった先生を本にのせておんがえしする」といつになく気合いを入れて本番に臨みました。

私も父の病院から、急いで会場へ駆けつけました。
余裕を持って出たのですが、バスが20分以上も来ずに結局会場へ着いたのはギリギリの時間。
応援する為に朝焼いた「必勝クッキー」を娘に本番前にあげるねと言っていたので、娘は会った途端開口一番「クッキー食べる」。音符の形のクッキーです。急いで2枚(1枚で終われませんでした!)食べ、舞台の袖へ向かいました。

演奏したのはクーラウの「ソナチネOp55-6 第一楽章」と、グリーグの「パック(いたずら小僧)」の2曲。どちらも指の動きが速い曲です。ところが気合いが入り過ぎたのでしょうか、練習よりずっと速いテンポで入ってしまいました。でも持ち前の本番の強さを発揮し、最後まで失敗せずに演奏し終えるかと思った瞬間、2曲目の最後の1音が2音にだぶってしまいました。それでもそのまま終われば良いものを、弾き終えた瞬間がたっと立ち上がり、泣きそうな顔で口に両手を当ててしまいました。そして涙を浮かべたままろくにお辞儀をせず、舞台を走り去ってしまいました。
今回のコンクールに限らず、発表会等でも本番でミスを殆どしたことがなく、本番には絶対の自信を持っていたので、最後の1音を外してしまったのが相当ショックだったのでしょう。演奏後も、私の顔を見た途端に泣き出してしまいました。

最後の1音を外してしまったことも、その後の態度も大きなマイナスポイントです。
もう駄目だ、先生におんがえしできない...と落ち込む娘を励ましながら父の病院へ戻り、手術が無事成功したことを確認して、結果を見る為に再び会場へ戻りました。

結果は...残念な結果に終わりました。
講評を見ると、最後のミスだけでなく、テンポが速くなってしまったことによる左右の音のずれ等もマイナスポイントになっていました。やはりミスは絶対許されないのです。

でも、親馬鹿で本当にお恥ずかしいのですが、私にとってはとても心に響く演奏でした。
ミスはありましたが、娘の音楽への思いが強く伝わって来ました。ソナチネの展開も、パックのいたずら小僧ぶりも、鍵盤を通して伝えようとしていることが感じられました。
審査員の先生方も、その部分は評価して下さっており、そこを高く評価して下さった方と、細かい部分を重視された方がいらしたので、先生方によって非常に得点差が大きかったです。
全国大会へ進めなかったのはとても残念でしたが、娘の音楽への思いが強く伝わって来たこと、娘も練習は嫌いでも(!)音楽への情熱はあるのだということを自ら再認識出来たということが、今回の経験で大きな収穫となった気がします。

演奏直後は涙を流していた娘でしたが、結果を見た後は一粒も涙を見せませんでした。
「もう泣かないよ。次に向かってがんばるから」
金土日と終日家を空けてしまうので、その言葉が実行されるかは(!)来週以降にならないと分かりませんが、その時の気持ちはずっと忘れずにいて欲しいと思います。
Commented by reikopep0510 at 2011-08-05 22:36
mちゃん、がんばりましたね。そしてお疲れ様でした。今回は残念な結果でも、次に向けての成功への確実なステップを上り始めている過程ですね。
頑張ってくださいね。
またピアノの練習を聞かせてもらいたいです。
Commented by ayas_kitchen at 2011-08-06 01:46
AKKOさん、こんばんは。
娘ちゃん、とても貴重な経験をしましたね。本選出場だけでも、本当にすごいことなのに!音楽が好きでないと、とてもできないことだと思います。涙を流すくらい、一生懸命取り組んでいるのですもの。審査となると、厳しい指摘もあるのでしょうが、立派に心を込めて弾いた演奏は宝物ですね。
お父様の手術も無事終わってよかったです。引き続きお大事になさって下さいね。
AKKOさんもお疲れがでませんように。
Commented by pureandstyle at 2011-08-08 21:42
>reikopep0510さま
優しいお言葉、ありがとうございました!
あの時の思いを忘れずにいて欲しいと思っていますが、週末のイベント後の今日早くも練習ゼロ...(汗)
次回はちゃんと練習している姿(!)をお見せしたいです。
Commented by pureandstyle at 2011-08-08 21:44
>ayas_kitchenさま
ayaさん、こんばんは!
コメントありがとうございました。
音楽は好きだけど練習は嫌い...ここを何とかしないと。(汗)
父のこともありがとうございます。順調に回復しているようで良かったです。
私は実は既に疲れが出てしまったのですが(早!)今後は夏バテしないように頑張ります!
by pureandstyle | 2011-08-04 21:09 | Family | Comments(4)